記事執筆のきっかけ
CursorでC#のデバッグができるよう試行錯誤していて、ビルドボタンを押した際、以下のようなエラーが出ました。
ここで、自分は良く分からず誤って「Remember my choice for this task」を押下したのち、「Debug Anyway」を押してしまいました。 その結果、ビルド設定にミスがあるにもかかわらず、ダイアログが出なくなったため、何がエラーの原因なのか分からなくなってしまいました(反省…)。
そこでこの設定を解消しようとしたところ、VSCodeのsettings.jsonに記載されているわけではないようで、解消するのに苦労しました。 おまけに、非常にマイナーなケースであるためか、調べても解決方法が中々出てこず、ChatGPTも嘘情報を教えてくる始末でした。
そのため、今後同じようなケースが発生したときにスムーズに対応できるようにするべく、備忘録として手順を記載します。
どうすればいいか?
結論から言えば、VSCode(Cursorの場合はCursor)のworkspaceStorage内の当該ワークスペース(「Remember my choice for this task」を押下してしまったワークスペース)に対応するstate.vscdbを削除すれば解決します。
手順
1.エディタを閉じる
まずはVSCode(Cursor)を閉じてください。 でないと、後で出てくるstate.vscdbを削除できません。
2. workspaceStorageフォルダを開く
workspaceStorageのパスは以下の通りです。
Windowsの場合:
%APPDATA%\Code\User\workspaceStorage
Mac/Linuxの場合:
~/.config/Code/User/workspaceStorage
なお、Cursorを使っている方は、上記パスのCodeをCursorに置き換えてください。
Windowsの場合:
%APPDATA%\Cursor\User\workspaceStorage
Mac/Linuxの場合:
~/.config/Cursor/User/workspaceStorage
すると、英数字の羅列みたいなフォルダ一覧が出てくるはずです。
このフォルダー1つが、1つのWorkspaceの各種履歴やキャッシュなどを管理してる、というイメージです。
3. 更新履歴が最新のフォルダを開く
この英数字の羅列がどのWorkspaceに結びついているか確認する方法もあるようですが、手順が複雑です。 そこで、更新履歴が最新のもの=最近開いたものと判断する方法をとります。
4. state.vscdbを削除する
中にstate.vscdbというファイルがあるはずなので、削除してください。
5. エディタを起動する
VSCode(Cursor)を再度起動し、「Remember my choice for this task」を押下してしまったワークスペースを開いてください。 再度ビルド設定エラーが発生した際、しっかりダイアログが表示されると思います。
まとめ
まさかビルド設定エラー時のダイアログの「Remember my choice for this task」の設定がワークスペースのストレージに記録されているとは思いませんでした…。 非常にレアケースだと思いますが、同じような状況に陥って解決したい方は、是非参考にしてみてください。